PF80-EDって? |
||
PF80-EDは、PENTAXが出しているスポッティングスコープです。 で、更にスポッティングスコープが何かというと、要は望遠鏡です。メーカーによってはフィールドスコープといったりもします。これらは天体望遠鏡と違って、上(もしくは左右)が逆さまに映らないようにしてあるので、区別するために地上望遠鏡と言うこともあります。 |
||
コリメート撮影法って? | ||
これも日常で使われない単語なんですが、望遠鏡や双眼鏡のように普通に目で見るための光学機器と(デジタル)カメラを組み合わせる撮影方法のことです。 つまり、双眼鏡の接眼レンズにデジカメをくっつけてシャッターを押せば、それだけで立派なコリメート撮影者ということになります(笑)。 という訳で、コリメート撮影をすること自体は非常に簡単なんですが、それを上手に行うのはそれなりに大変です。というのも、スポッティングスコープにしろ、デジカメにしろコリメートB影のことを考えて作っているわけでは無いので、自分でコリメート撮影に適したものを選ばないといけないからです。 |
||
コリメート撮影に適した機材とは? | ||
コリメート撮影をする上で一番大きな問題といえばケラレです。これはスポッティングスコープの視界がデジカメの撮影範囲をカバー出来ていないということなので、技術でどうこうできる問題ではありません。 そのため、ケラレを少なくするためには下記のような機材を選ぶ必要があります。 (1)アイピース(接眼レンズ)の見掛け視界(=覗いたときに、その視野がどのくらいの角度に開けて見えるかを表す指標)が広いスポッティングスコープ (2)アイピースのアイレリーフ(=覗いた時に、全許ェケラレなく見える目の位置から接眼レンズまでの距離のこと)が長いスポッティングスコープ (3)対物レンズの口径(≒フィルター径)が小さいデジカメ (4)画角が望遠側に強いデジカメ (1)(3)(4)は感覚的に理解できると思いますが、(2)は、まず「デジカメの対物レンズ=人間の『眼』ではない」ということをわからないと理解しづらいと思います。つまり、デジカメの『眼』に当たるものは、対物レンズではなく、対物レンズを含んだレンズ群が作り出す『点』(焦点)なので、その『点』の位置がアイレリーフより遠くにあるとケラレが大きくなり易くなります。 それを踏まえて、更にデジカメのズームとアイレリーフについてです。デジカメの光学式ズームの場合、画角を変えるということは、レンズ群を移動させて『点』の位置を変えることを意味します。人間の眼とは違って、位置を変えることによって画角を変えるので、アイレリーフが長くなければ、その『点』の移動範囲をカバーできない→ケラレが発生しやすくなるということになる訳です。 |
||
PF-80EDにした理由 | ||
PF-80EDはペンタックスのスポッティングスコープです。 ペンタックスはスポッティングスコープのメーカーとしてはあまり人気が無いのですが、上記の「ケラレを少なくする要素」から考えると満点に近く、コリメート撮影には最適です。 主だったメーカーの見掛け視界とアイレリーフを比較してみて下さい。Pentax、Nikon、Kowa、Leica、ビクセン(SwarovskiとZeissはアダプターが無いのでパス)などと比べ、アイピースが群を抜いて大きいのが勝因だと思われます。 ケラレの問題以外にも、大口径80mmのEDガラスを採用している割りに値段が安いというのも・・・。 |
||
PF-80EDでコリメート撮影する | ||
PF-80EDでコリメート撮影をするのは非常に簡単です。協栄産業蠅箸いΕ侫ールドスコープ等の販売会社が、専用のアダプターを作成、販売しているからです。(Web上からの取り寄せも出来ます) なので、ここではそのアダプターの実際の使い方を解説します。 まず使用するアイピース(接眼レンズ)(←写真)を用意し、ゴムのカバーを剥がします(最初は固いので、マイナスドライバー等で傷を付けない様に慎重に剥がしてください)。赤線の部分から上が剥がれます。 |
||
協栄産業蠅離▲瀬廛拭爾蓮▲▲ぅ圈璽垢粒扱造梁世気龍眤粟修留濺に、固定用のネジ穴を3つとカメラのフィルターの溝に付けるためのネジ溝を付けただけの、ごく単純なものです。 |
||
このアダプターをカメラに取り付け、アイピースをスポッティングスコープに取り付け、最後にアイピースの鏡胴にアダプターを差し込んでネジを固定するだけです。 (タ際にはスポッティングスコープのピントを合わせてからカメラを取り付けます。) |
||
PF-80EDと「ニコン coolpix5000」(XL28(18倍)/XL10.5(48倍)) | ||
coolpix5000用のアダプターは協栄産業の「DG-XL」28mmになります。(カメラ側のアダプタリングUR-E6は別途必要です) (現在の写真は43mmアダプター改+UR-E5+リング46→49mm) もともとNIKONのcoolpixシリーズは対物レンズが小さいのでケラレが出にくく、コリメート撮影に非常に適しています。 なかでも、coolpix5000は液晶画面がフリーアングル機構になっているため、スコープの位置が低かったり、向きが正面で無い場合でも無理なく被写体を捕らえることができるようになっています。 また500万画素もあるので、多少ケラレていたり被写体が小さい場合も、トリミングで対応できるというのも利点でしょう。 ケラレ具合はすぐ上の『(XL28(18倍)/XL10.5(48倍))』で見られるようにしてあります。 |
||
PF-80EDと「オリンパス C-3030」(XL28(18倍)/XL10.5(48倍)) | ||
C-3030のアダプターは「DG-XL」の43mmになります。(カメラ側のコンバージョンレンズアダプターCLA-1は別途必要です) C-3030はレンズアダプターのフィルター径が43mmもあるため、あまりコリメート撮影には向いていないと思われがちですが、実際にはレンズの直径は29mm程です。また、コリメート撮影に最も適しているとされるNIKONのcoolpix系と比べると、レンズが一段明るいため、シャッタースピードを早くできる点も見逃せません。 ただ、液晶がカメラの背面に固定されていてるために、撮る対象を捕捉するときやピントの微調整がし辛いというのがあります。 |
||
PF-80EDと「オリンパス E-100RS」(XL28(18倍)/XL10.5(48倍)) | ||
E-100RS用のアダプターは市販のものそのままでは使えません、下記「49mmアダプターの作り方」を参照して下さい。 また、結論から言ってしまうと、E-100RSでのコリメート撮影はなかなか難しいです。上記(XL28(18倍)/XL10.5(48倍))で確認してもらえるとわかるのですが、ほぼ全域に渡って広範域のケラレが出る上に、150万画素しかないのでトリミングがし辛いからです。 380mmの焦点距離を18倍のアイピースで6,840mm。48倍なら18,240mmの超超望遠だーという感じで、純粋に遊びと割り切れる人だけのほうがいいと思います。(笑) 5,000mmを超えたあたりから、フィールドスコープのピントあわせが非常にシビアになります。 |
||
PF-80ED用49mmアダプターの作り方 | ||
ゞ┗瓢唆鉢蠅らでている「ペンタックスXLアイピース用デジカメアダプターDG-XL」の43mm用のアダプターと、Kenkoの49mmPLフィルター(左写真)を用意します。 (アイピースのレンズ径が43mm以下なので実用上の問題はありません) |
||
△海離侫ルターは実際のフィルター部分とカメラへの取り付け部分が別の部品になっていて、回転するようになっているので、そこでバラバラにします。 | ||
フィルター部分は(図左)は使用しないので廃棄し、カメラへの取り付け部分であるリング状の部品のグリースを洗剤などでよく翌ニします。 |
||
DG-XLの43mm用アダプターのフィルター溝の外側に被せるようにのリング状のパーツを接着します。(デジカメの重さに耐えられるようにしっかりと接着して下さい) | ||
ゴ粟です。ちなみに43mmの溝もそのまま使用できます。 |
||
三脚 「SLIK PRO804DX」 | ||
フィールドスコープを購入した後、それまでの三脚だと重さに耐え切れなかったので、新たに購入しました。 さすがにそれまで使っていた物と、値段に比例するように頑丈さが違いました。デジカメと違ってフィールドスコープや三脚は一生物に近いので、多少高くても…。 開脚角度が変えられるので、ヤフオク用の小物撮影に重宝してます。 |
||
SEO | [PR] !uO z[y[WJ Cu | ||